wonderful wonder world

アイドルと本と可愛いものが好きです

少女とはなんぞや

とあるクイズ番組見てたら難読漢字として「無花果」と出ていた。
「いちじく!」とテレビの前で速攻答えたのだが、なんで読み方がわかったのかと言うと「無花果とムーン」という小説が好きだから。

オタクあるあるだと思うけど、難読漢字の一部に無駄に強かったりする。人名とかね。四月一日百目鬼。小鳥遊。五月七日。玖渚。全部読めたらお友達になれる、かも。ね。

閑話休題
私は桜庭一樹さんという作家さんが好きで、特に彼女の作中に出てくる少女が好きだ。
うつくしいかんばせ、を持った子が多いのだけれど、大抵その外見を嘆いてたり、普通の容姿の女の子は普通のお悩みを持ってたり、少女特有の悩み。少女特有の病を書くのが上手いなーと思う。
その中でも「無花果とムーン」は結構お気に入り。
もらわれっこのパープルアイ。月夜ちゃん。
血の繋がらない大好きなお兄ちゃん、奈落が目の前で死んじゃって………。
読む人によっては駄作かもしれない。けど、なんというかこの作品の中にずーっと漂う甘さ、ぼんやりとした空気が好きで。
物語としては甘くないんだけれど、月夜ちゃんの人間としての甘さなのかな。女の子ってお砂糖とスパイスと素敵なもの全部で出来ている、まさしくそれで。

無花果の葉っぱで大事なところを隠して、発達不良気味の女の子を演じてないと、守れない大事なものでもあるのかなって」

18歳の制服と、19歳の喪服


大人になるってどういうことなのかなぁとか考えたりしてみたり。
制服を脱いだところで中身なんて何も変わってなくて、私は今も無花果の葉っぱで色んなところを隠した発達不良気味の女の子なのかも。
いつまでも少女でい続けたい。心だけでもさ。